【施工のこだわり】JIS茶屋町店 vol.1
2025.08.01
前回の投稿で、工事中の写真を紹介していました案件、JIS茶屋町店が今週、無事に引渡しとなりました!

短い工期の中、グループが一丸となって完成させた店舗です。
今回は現場監督の目線から施工時の裏側をご紹介します。
フォーカスするのは、入り口すぐの楕円形カウンター。
この楕円形カウンターを施工する上で苦労したポイントは大きくわけて3つありますが、本日はその中の1つについてお話します。
① 連結の出来ないRGBの照明器具の照射を途切れさせない様にする事
施工時に立ちはだかった問題の1つは「照射問題」です。
今回の楕円カウンターは全周が約20mにもおよぶ大変大きなサイズとなっています。
当然、照明器具も1台ではまかなうことが出来ないので、1周で4台の器具が使用されています。
なぜ、照射を途切れさせない事が難しかったのかを簡単に説明すると、、、
棚板に荷物やディスプレイが飾れるように照明器具は棚板の上部に溝を作り埋め込む様な形で設置されているのですが、照明器具の調整は56mmピッチでしか調整が出来ず、
溝の長さを間違えると当然光を途切れさせてしまいます。
しかも楕円形なので内Rと外Rの計算ミスや少しの前後のズレで全長が変わってしますうのです。
今回使用したRGBの照明器具は器具同士の連結が出来なかった為、普通に施工してしまうと照明器具と照明器具の間に配線スペースが生まれてしまい照明器具尾に光が数cm途切れてしまう事になります。
※RGBとは赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの基本色の明るさを変化させることで、無数の色や色相を作り出すことができる事を指します。
また連結が出来ない為、器具それぞれに電源を設ける必要がありました。
この様な課題を解決するために、様々な努力と検証を行いました。
まず、図面データとして綿密な計算を行い、実際の照明器具のサンプルを用意し、家具の工場にて試験用の棚を作り溝の幅や深さに問題がないか、器具同士の干渉は起きないか、器具と配線をどの角度まで曲げれるかなど様々な検証をする事で溝のサイズや長さを慎重に決めていきました。
こうしたグループの連携もあり、美しく、途切れることの無い光の演出を完成させる事が出来ました。
この努力と検証こそ弊社の強みだと思っています。
設計、施工、家具製造がグループ会社で完結出来る為、通常では時間がかかり、工事期間内でここまでの検証をする事は出来ない所、連携のスピードやグループ一丸となって課題に取り組む事で解消していく事が可能となります。

次回は引き続き、この楕円カウンターの仕上りや、強度問題についてお話します。
お楽しみに!!

